tsukinowa  / 繋がる手

Img_3420


私がやはり影響を受けているひと。
根本きこさん。


震災を機に沖縄に移住され、
どんどん自由に原始的になっていく暮らしを拝見して、
一体、どこへ行くのだろう。と
やっぱり気になっているひと。


「痛感したのは、危機感には個人差があるということ。
 今回の出来事が複雑で難解かを思い知った。
 だからこうして、公の場で自分たちの選択について、
 書くのは、戸惑いがあるが、今はこういうことしか書けないというのが
 正直なところ。

 もっと楽しいことや可愛いことについて無邪気に書きたいと思いつつも、
 沖縄の仮住まいの家で、
 前の暮らしと今の暮らしのつなぎ目を探している。


             根本きこ  」

(雑誌より抜粋)




震災のことで、
思うことを伝え、
共感だけでなく、批判や中傷のようなことも
受けておられるのだろうな。と感じる方が何名かいた。
その方たちが、
「不安を与えてしまって、申し訳ありません」と
謝っておられることに
私はどこか違和感を覚える。



私のような、ちっぽけな人間は、
好き勝手に考えを書くことが出来ても、
自分たちの信じることや思うことを
伝えよう。貫こうとすると、
いろんな摩擦もきっと出てくる。



それは日々思うこと。
食べ物の安全、内部被爆への危機感の持ち方。
生活のスタイル。ものへの思い。

価値観がそれぞれあって、当然のことが、
どうしても折り合わないこともある。


自分の価値観を身体のまんなかに。
でも思いの違うひとを、絶対否定してはいけない。
自分のものさしだけで、物事を考えるほど、
傲慢なことはない。


いつも言い聞かせること。







そんな今日のご紹介は、






●tsukinowa●





京都京丹波町に工房を構え、
木の器や暮らしの道具、ときには注文家具を制作しておられる
tsukinowa ふるいともかずさん。



元々、家具職人として経験を積まれたふるいさん。

「田舎暮らしは、次から次へとやることが湧いてくるので、
 日々、暮らしているだけで手いっぱいです。


 最近、木工(仕事)と畑の世話、家の手入れなど、
 作業の区別がなくなって(薄らいで)きました。

 仕事のために、日々の暮らしがあるのではなく、
 日々暮らすために、仕事をしているのでもなく、
 全てが「暮らす・生きる」という日常になりつつあります。」



ふるいさんの暮らしへの眼差しの変化は、
きっと作品を変えていくような気がする。


そんな日常から生まれる木の暮らしの道具たちは、
定番の三角丸の器をはじめ、
新作としてミルクピッチャー、お椀、
木べらや、要望の多かったフォークも今回、お持ち下さる予定。


今回は、通常のブースよりやや広めのスペースをとり、
ハンガーラックやワークデスク、椅子など、
木の椅子の座り心地や木の家具の手触りを感じてもらえるよう、
ブースをつくり上げてくださいます。




tsukinowa → 







●繋がる手●



2年間ほど、アジアの国々を旅し、
そしてインドでインド刺繍に魅せられて以来、
刺繍を用いた雑貨をつくっておられる宮内さん。


私たちの市には初めてご出展して下さる今回は、
ラオス北部のランテン族の濃い藍布の生地に、
ひとつひとつオリジナルの刺繍を施した、
小物を主にお持ち下さる予定。


ひと針ひと針、
細かくびっしりと刺繍された模様は、
まるで宇宙を感じさせる丁寧な手仕事。



「つくることに対する情熱は誰にも負けないくらい、
 とにかく手仕事が大好きです。


 今辛いことがたくさんある世の中、
 アートで何かひとを幸せに出来ればいいな、と切実に感じています。」



労働時間を時給で換算するような、
効率の良さを求めたものづくりとは、
どこか無縁な、つくることの喜びに溢れたものたち。

そうやってつくられたものに対し、敬意を払い、
また面白がるような、
そんな手づくりの市の空間になれれば。と思います。



この記事へのトラックバック